-
- きど皮ふ科
- 未成年者の脱毛
医療脱毛について
未成年者の脱毛
近年、中学生や高校生など未成年の方の脱毛への関心が高まり、脱毛を希望される方が増えています。
成長期には、二次性徴により脇毛が生えたり、体毛が濃くなったりするなど、体が変化します。このような変化は自然のものですが、思春期の年頃のお子さんにとっては、大きな悩みになることも少なくありません。
ムダ毛がコンプレックスとなり悩んでしまったり、ムダ毛の間違った自己処理を続けているうちに、肌トラブルを引き起こしてしまうこともあります。
正しい方法でムダ毛の処理を行うことがとても大切ですが、ムダ毛がお子さんにとって非常に大きな悩みとなっている場合には、医療レーザー脱毛をお勧めしています。
未成年者の正しいムダ毛の処理方法
間違ったムダ毛の自己処理を続けると、カミソリ負け、埋もれ毛、毛包炎、色素沈着などの肌トラブルを引き起こす恐れがあります。毛抜きで抜くと、毛穴から細菌が入って毛包炎になったり、毛穴から毛が出てこれなくなって埋もれ毛の原因になります。
また、除毛クリームは含まれている成分によって、かぶれや肌荒れを引き起こす危険性があります。
自己処理をするのならばカミソリによる毛剃りがお勧めです。しかし使用方法を間違ってしまうと肌トラブルの原因になってしまいます。
毛剃りを行う場合、肌が清潔な状態で行わなくてはなりません。お風呂上がりなど、お肌が柔らかく清潔な状態で行ってください。
肌を傷つけないよう、シェービングクリーム等で肌の滑りをよくしておくことが大切です。毛の流れに沿って剃り、押さえつけないように剃るのがポイントです。乾いている状態では、カミソリと肌との摩擦が多く、角質まで一緒に削ってしまい肌荒れの原因になるので避けましょう。
また、カミソリは繰り返し使用せず、清潔なものを使用し、毛剃りの後は、皮膚がデリケートな状態になっていますので、刺激の少ない保湿剤で保湿するようにしましょう。
また、肌への負担が少ないレディースシェーバーの使用もお勧めです。
最近では、医療レーザー脱毛を選ばれる未成年者も増えています。
医療レーザー脱毛は、現在最も効果的な脱毛方法であると考えられています。
医療レーザー脱毛は、毛の色である「黒いメラニン色素」に反応する波長が用いられており、レーザー光線を照射すると、毛根部分のメラニン色素に反応し熱が発生します。その熱によって、毛を成長させる毛乳頭が破壊され、新たな毛が生えなくなります。
その際、脱毛用のレーザー光線は黒い毛のみに作用し、表皮や周辺の細胞を傷つけません。周囲の皮膚を傷つけず、毛根のみを破壊するので、皮膚へのダメージが非常に少なく、安全で確実な脱毛法です。
未成年者の医療レーザー脱毛をお勧めする理由
当院では、米国FDA(日本の厚生労働省に該当する機関)が認可した医療用レーザーを使用しています。医療機関でしか使用できない高出力のレーザー機器なので、確実な脱毛効果を期待できます。また安全性も非常に高く、レーザー照射と同時に、冷却ガスを肌に吹き付けるので表皮を熱傷から守り、痛みを最小限に抑えます。もし万が一皮膚にトラブルが起こった場合、医療機関ではすぐに医師が適切な処置や処方で対応させていただきますので、安心して脱毛の施術を受けていただけます。アフターケアに対して万全な態勢が整っていることも医療脱毛の特徴です。
カミソリなどに比べて、肌を直接傷つけることなく安全に、確実な脱毛効果を得ることができ、また、間違った自己処理による肌トラブル、ムダ毛のコンプレックスから解放してあげることもできるので、お勧めできる脱毛方法です。
未成年者の医療レーザー脱毛の注意点
成長期にある未成年者の脱毛では、何点か注意点があります。未成年者の場合、ホルモンバランスの関係により、毛根が未発達であり、一度脱毛が完了した場合でも、新たな毛根が発達し毛が生えてくることがあります。
ただし、脱毛前のような黒く太い毛であることは少なくなりますので、自己処理も楽になるでしょう。
当院では、医療レーザー脱毛を受けていただけるのは、ホルモンバランスがある程度安定した高校生以上の方に限定させていただいております。
また、脱毛を受けている期間は、日焼けに注意する必要があります。しかし、屋外のスポーツ部に所属したりしている場合、腕や足を露出しないで過ごすのは難しい場合もありますので、脱毛が日常生活や学校生活で負担になることがないかよく考える必要があります。
本来であれば、成人してホルモンバランスが落ち着いた時期にレーザー脱毛を受けるのが理想です。しかし、大人が想像する以上に真剣に悩んでいるお子さんは多いようです。
自己処理の負担、コンプレックスをなくして、明るい気持ちで過ごさせてあげたいというお考えがあれば、医療レーザー脱毛はお勧めできる脱毛方法です。
このような注意点を踏まえて、保護者様とご一緒にカウンセリングを受けていただき、理解していただいたうえで施術を受けるか決定していただきたいと思います。