一般皮膚科
水虫
白癬菌というカビによる感染症です。
足の指の間のカサカサやジクジク、足の裏の痒みを伴う小さな水ぶくれ、かかとを中心に足の裏の皮膚が厚くなり、ひび割れや、白く粉をふいたようになるなどの症状があります。
水虫は梅雨の時期から増え始め、6~8月のジメジメした蒸し暑い時期にもっとも多くなります。夏はプールなどに行く機会が増えるため、足ふきマットなどから感染することが多くなります。
足白癬の治療は抗真菌剤の外用を行います。水虫菌は症状がないところにも潜んでいます。症状がある部分だけでなく、両足の指の間と足の裏全体に、広く隙間なく塗りましょう。
たとえ症状が片足のみの場合でも、両足に塗ってください。外用開始後1~2カ月ぐらいで、普通のタイプの水虫では症状が消失してきますが、症状が消失してから、さらに1~2カ月の外用治療を行います。
また、爪白癬は爪が白く濁り、厚くなります。外用薬では治すことは難しく、抗真菌剤の内服を行います。抗真菌薬の内服は、肝機能障害のある方はできません。
また、他の薬との飲み合わせがあるため、普段飲んでいる薬がある方は、必ずお教えください。
内服薬には、ラミシールとイトリゾールの2種類があります。
ラミシールは、1日1錠、6ヶ月間内服します。
イトリゾールは、1日8カプセルを朝・夕2回に分けて1週間内服し、その後3週間休薬します。これを3回繰り返し、その後3カ月様子を見ます。
内服により稀に肝機能障害などの副作用が出現する可能性があります。そのため内服開始時の血液検査と、その後も副作用のチェックのため血液検査が必要になります。